身体をゆるめて、呼吸を楽にする方法(3)太極拳の場合

胸式呼吸では悪いから、腹式呼吸に変えればいい… 
そうであれば、話は簡単なんですが、どうもそんなに単純ではなさそうです。

たとえばスポーツとか武術の呼吸法。
激しい動きの途中で、呼吸をどうこうなんて言うことは、望むべくもありません。

身体と身体を接触させるコンタクトスポーツでは、自分の呼吸に相手が合わせてくれるなんてことは、期待できません。それどころか、相手は自分のタイミングや呼吸を崩しにかかってきます。

だから呼吸に動きをあわせれば、相手につけ込まれますし、また動きにあわない呼吸をすれば、自分の肉体や内臓にダメージが及びます。

息を吸い込みながら身体をひねることは難しいですし、身体を伸ばしながら息を吐くのも危険です。


もちろん太極拳の本などを読むと、健康太極拳では、呼吸と動作をあわせることが大事だと書いてあったりします。

日本で初めて楊式太極拳を広めた健康太極拳の第一人者、楊名時さんの本によると、
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『攻撃的動作、発勁動作では吐く、防御する動作、蓄勁では吸う』
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と言うことです。

が、これも実は『結果的にそうなる』というだけです。

太極拳は、『呼吸と動作が一致したときに、強大な力が出る』といいます。

が、これを裏読みすると、呼吸と動作というのは、なかなか一致させられないものだということです。

自然呼吸を重視…ということは、呼吸は2の次と言うことですね。

太極拳では、身体のムダな力を抜くことで、呼吸は動きと一致するようになるという考え方のようです。

でも、身体のムダな力を抜くには、呼吸を何とかしないといけないように思うんですがね…

心・息・動の訓え―楊名時健康太極拳の真髄
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海竜社
price : ¥1,900
release : 2005/08

太極拳と呼吸の科学―サイエンスする心・息・動
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ベースボールマガジン社
price : ¥2,625
release : 2003/07

勉強になります!!!

太極拳を練習している人なら流派を問わず勉強になる内容です。最初読んだときはあまりパッとしなかったのですが、何度も読み返す内に読み応えが出てきました。柔拳を練習している人には是非読んで欲しいと、思える本です。